2023.12.05
「フランク・ロイド・ライトー世界を結ぶ建築」展と豊田市美術館
こんにちは。リフォームガーデンヤマガタヤです。
今年は帝国ホテル(二代目本館)が建築されて100周年とのことで、愛知県豊田市の豊田市美術館で、「フランク・ロイド・ライトー世界を結ぶ建築」展を見てきましたので、美術館とともに少しご紹介しようと思います。
みなさんは、フランク・ロイド・ライトの名前を聞かれたことはありますか?
東海地域は、愛知県犬山市の明治村に、移築復元された「帝国ホテルの中央玄関」があるので、建築を目にされた方も多いかもしれませんね。
犬山市 博物館明治村「帝国ホテル(二代目本館)中央玄関」
フランク・ロイド・ライト(1867-1959)は、米国史上で最も偉大な建築家とも評される近代建築の巨匠で、「カウフマン邸(落水荘)」や「グッゲンハイム美術館」などアメリカにある8件が世界文化遺産にも登録されています。
日本では、明治村の「帝国ホテルの中央玄関」以外でしたら、東京都豊島区の「自由学園明日館」や庫県芦屋市の「旧山邑家住宅(現ヨドコウ迎賓館)」は保存管理されており、見学することができます。
実は、アメリカ以外で唯一、建築当初の姿で残っているライトの作品があるのが、日本なのだそうです。ライトは、浮世絵愛好家としても知られていて、日本との繋がりの深さが感じられます。
「フランク・ロイド・ライトー世界を結ぶ建築」展 パンフレットより
帝国ホテル2代目本館の開業日は、1923年の9月1日で、なんと関東大震災の発生した日だったそうです。
軟弱地盤に対応した工法なども功を奏して軽微な被害で済み、大震災の復興にも貢献したことで、ライトと帝国ホテルに伝説的な名声をもたらしました。
展覧会は原則撮影禁止となっていて画像がないのですが、帝国ホテル2代目本館開館から100年にちなんだ企画として、帝国ホテルを軸にライトの建築や活動、理念を知ることができる展示となっていました。
建築という題材をどのように展示しているのかな?と思っていましたが、ライトの残した多くの図面やパースの他、デザインした家具などもあり、分かりやすく知ることがでました。ライトの描いたパース図など、美術品のように美しかったです…
「フランク・ロイド・ライトー世界を結ぶ建築」は、豊田市美術館で、12月24日(日)まで、開催しています。
興味をお持ちの方は、少し遠いですが良かったら足を運んでみてください。
美術館の建築もまた素晴らしいので、行かれた際には展示と一緒にぜひご覧ください。
豊田市の市街地を見下ろす小高い丘の上にあり、見晴らしも良いです。美術館が建築家 谷口吉生氏、庭園はアメリカのランドスケープ・デザイナーのピーター・ウォーカー氏による設計となっています。
豊田市美術館は、1995年の開館で常設展などの所蔵品は、近・現代美術に関するものが中心となっています。
水平、垂直の直線や長方形・直方体のフォルムが印象的な建築空間で、夕暮れ時に浮かぶ建物からのあかりもまた美しかったです(^^)