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2024.03.24

春が来ました… 桜の代表品種「ソメイヨシノ」とは?

おはようございます。リフォームガーデンヤマガタヤです。
今年の冬は寒波や異常な暖かさなど、気候もめまぐるしかったですが、ようやく桜の季節がやってきましたね。
みなさんは、今年はどこに桜を見に行かれますか?
今回は、開花予想の標本木としても知られる「ソメイヨシノ」のお話です。

ソメイヨシノとは?

日本を代表するサクラの品種「ソメイヨシノ」は、江戸末期から明治初頭にかけて、染井村(そめいむら=現:東京都豊島区駒込)で作られた桜の栽培品種です。当時有名だった奈良・吉野山の桜にあやかり、「ヨシノザクラ」と命名されましたが、吉野の桜は「ヤマザクラ」で品種が異なり、混同を避けるため「染井吉野=ソメイヨシノ」に変更したと言われています。

全国の公園や学校、河川敷などに植えられ広く親しまれているソメイヨシノですが、その起源には謎が多いことをご存じでしょうか。
外国の品種が混じっているのでは?など、起源ははっきりしなかったのですが、近年のDNA分析により国産品種で、オオシマザクラとエドヒガンの交雑種とされています。
エドヒガンは花は小振りですが、葉が出る前に濃いピンク色の花を咲かせ、樹木も大きくなりすぎず、またオオシマザクラは白く大ぶりの花が咲きますが、花と同時に葉が出るほか、樹木の背丈が高くなるといった特徴があります。
成長も早く、満開時には葉は出ず大きく見応えのある花を楽しめるソメイヨシノは、両者の“いいとこどり“の桜なんですね。

 

ソメイヨシノとは?

また、すべての木が「接ぎ木苗」から育つ、同一の遺伝子を持つクローンであることも判明しています。
桜は「自家不和合性」という性質をもっていて、自分の花粉では受精しません。そのため、遺伝子が同じであるソメイヨシノは自家受粉ができないので、接ぎ木によって増やします。日本
全国のソメイヨシノが、遺伝子を同じくするクローンとは…以前、この情報を知った時には驚きました。人の手によって、津々浦々まで増えていった植物なんですね。

野生の桜に比べ、虫や病気に弱いとされていますが、花の色や形はどの木にもバラツキがなく、開花時期もほぼ同じなのだそうです。
開花予想の「標本木」
とされるのは、全国に植栽されるソメイヨシノが単一の樹を始源とするクローンのため、生育している所の気象条件にのみ影響を受けて開花が前後する、という性質を利用しています。

身近でずっと見てきた親しみのある植物ですが、色々な不思議がありますね。
ぜひ、今年も美しく咲くソメイヨシノの他、様々な種類の桜を楽しんでください(^^)

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