2023.02.14
インテリアのはなし「名作椅子」“セブンチェア“
こんにちは。リフォームガーデンヤマガタヤです。
みなさんは、家具はお好きですか?リフォームガーデンにもインテリアや家具がお好きなお客様、多くいらっしゃいます(^^)
家具の中でも身近な存在の「椅子」は、部屋の片隅に置いても絵になったり、小さくてもインテリアのポイントになりますよね。
世界で「名作」と呼ばれている椅子を暮らしに取り入れやすいデザインのものから、時々ご紹介したいと思います。
価格的に置けるかな…というのは残念ながら別ですが…^^;
「セブンチェア」
3107モデル シェル:カラードアッシュ/バートンイエロー ベース:粉体塗装仕上げスチール/ウォームグラファイト
この特徴的なデザイン、みなさんもきっと目にされたことがあるのではないでしょうか?
世界で最も売れているスタッキングチェア(積み重ねが可能な椅子)として知られている「セブンチェア」。
デザインは20世紀を代表するデンマークの建築家・デザイナーのアルネ・ヤコブセンです。メーカーはフリッツ・ハンセン社(デンマーク)で、1955年の発売以来、現在も制作・販売されています。
「セブンチェア」の名前の由来は諸説ありますが、製造番号3107の末尾「7」からというのが有力なようです。
サイズは、W500✕D520✕H820✕SH(座面の高さ)460mm。
9層のベニヤからなる成形合板のシェルとスチールパイプ製のベースで構成され、様々なカラーの他、アームやキャスター付きなどバリエーションも豊富です。
アルネ・ヤコブセンのこの斬新なデザインは、フリッツ・ハンセン社の協力があって完成に至りました。
プレス成型技術の集大成であり、成形合板とスチール脚というシンプルな組み合わせによって、大量生産が可能になりました。
スチールパイプ製のベースはシートの外側に向けて少し広がっているので、スタッキングが可能で、最大12脚まで積み重ねることができます。
「セブンチェア」は、図書館や美術館などの公共施設やカフェなどの飲食施設でも目にしますが、シンプルで美しいデザインと共に、やはりスタッキングできる利便性にもよるのでしょうね。
座り心地は、身体の曲線に沿うような丸みを帯びたカーブと共に、背と座が一体成型となっているため、適度なしなりがあります。
華奢な造りに見えるので、やや心もとなく感じますが、座ってみると体に沿うカーブやしなりで、意外に疲れません。
また、約4kgと軽量なので、持ち運びや掃除の際も苦にならず移動できるのも、使いやすさのポイントだと思います。
世界中で、なんと60年以上も売れ続けている「セブンチェア」、
“世界で最も売れているスタッキングチェア“と共に、“世界一模倣品の多い椅子”とも言われているそうですよ(^^;)
人気の高さが分かりますね。
60年以上前のデザインですが、今の時代でもインテリアになじみ斬新にさえ感じさせるのはさすがですよね。
ダイニングや自分用の椅子として使用したり、部屋の隅に1脚あっても絵になる椅子ですね(^^)
画像 フリッツ・ハンセン社 公式サイト
参考 「名作椅子の由来図典」西川栄明著
「CASA BRUTUS EXTRA ISSUE 名作椅子と暮らす。CHAIR LIFE」マガジンハウス その他